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進撃の巨人 The Final Season Part 1(2020)レビュー — 世界の反対側ですべてが覆される シリーズ ポスター

進撃の巨人 The Final Season Part 1 (2020)

世界の反対側ですべてが覆される

★★★★★ ★★★★★ 4.0

by 10days1movie · 公開 2026-09-07

区分 シリーズ
監督 林祐一郎
出演 梶裕貴, 井上麻里奈, 石川由依
公開 2020
ジャンル アニメーション, アクション, SF, ファンタジー
上映時間 24分

1期から3期まで主人公たちが戦ってきた敵の視点から物語が始まる。マーレという国でエルディア人がどのように生きているのか、ライナーがなぜパラディに潜入したのかが初めて直接描かれる。この転換が進撃の巨人ファイナルシーズン パート1の核心であり、物語全体を新しい目で見させる最も衝撃的な叙事構造だ。

どんな作品か — 敵の視点から再び始まる

『進撃の巨人 The Final Season』は2020年12月からNHKで放映され、MAPPAが制作を担当した。ウィットスタジオからMAPPAへの制作会社交代があったが、原作漫画の最終章を忠実にアニメ化することに集中した。パート1はマーレ編からパラディ遠征まで扱い、エレン・イェーガーという人物の変化がシーズン全体を引っ張る中心軸となっている。

エレン・イェーガーの強烈な眼差しが映るクローズアップシーン、進撃の巨人ファイナルシーズンのスチール

演出 — 制作会社の交代とマーレ編の戦争

MAPPAはウィットが構築した視覚スタイルに一部変化を加えた。CGI巨人の使用が増え、キャラクターの作画スタイルも若干変わった。放映当時は作画水準をめぐる議論があったが、時間が経つにつれ再評価され、ファイナルシーズンの演出を肯定的に見る見方が強まった。マーレ編で戦争の規模と残虐さを捉える方法が印象的で、特に最終話の戦闘シーケンスはこのシーズンのクライマックスを圧倒的に表現している。

声の演技 — 完全に変わったエレンの声

梶裕貴のエレンはファイナルシーズンで完全に異なる人物になる。静かで、冷たく、どこか決意が定まっているエレンを、梶裕貴は以前のシーズンとは全く異なる声のトーンで表現する。この変化がキャラクターの物語を聴覚的にも伝える優れた演技だ。井上麻里奈のミカサはエレンの変化を最も間近で目撃しながら葛藤する役割であり、内面の感情を抑制しながらも表出させる演技が説得力を持っている。

戦争で燃え上がるマーレの街を背景にしたシーン、進撃の巨人ファイナルシーズンのスチール

作品が語るもの — 戦争に悪役はいない

進撃の巨人ファイナルシーズンが語るのは、戦争に悪役はいないということだ。1期で悪役だった鎧の巨人ライナーが被害者でもあるという事実、味方だった主人公たちがある時点で加害者になるという事実がこのシーズンで直接扱われる。歴史の循環、憎しみの伝達、そしてその中で個人が下す選択がこの作品の核心テーマだ。このレベルの叙事的複雑さを少年漫画で扱うこと自体が、この作品が特別である理由だ。

評価とレビュー

IMDbで進撃の巨人シリーズ全体の評価は9.1点に達し、アニメ歴代最高評価のドラマのひとつだ。TMDB評価は8.7点。ファイナルシーズンは放映当時グローバルストリーミングのトレンドを継続的に席巻し、国内外のファンダムでシリーズ史上最も話題になったシーズンとして評価されている。

紛争地帯でエレンが一人で立つ燃える風景のシーン

残念な点

前作を見ていないとファイナルシーズン単独では入りにくい。シリーズ全体を理解した状態での衝撃がこのシーズンの核心なのに、その背景なしでは物語の重みが十分に伝わらない。またMAPPAのCGI使用に対する賛否はシーズンを通じてあった。パート1以降、パート2、パート3へと続くため、このパートだけ見ると完結感がない。

総評

★4.0。進撃の巨人を1期から見てきた視聴者にとって、ファイナルシーズン パート1はそれまでのすべての待ちが凝縮される体験だ。物語がどこへ向かうかを知っていても、その経路がいかに衝撃的かは変わらない。1期で単に巨人を恐れていた視聴者が、ファイナルシーズンに至って自分がどちらを応援すべきかわからなくなるというのが、このシリーズが達成した成果だ。叙事の中で敵と味方の境界をこれほど根本的に崩した少年漫画原作アニメは前例がない。マーレ編から始まりパラディ遠征隊までの展開がファイナルシーズン パート1の核心だ。

こんな方におすすめ

  • 進撃の巨人シリーズを最初から見た方
  • 叙事的複雑性の高いアニメを求める方
  • 戦争と暴力の循環に関する真剣な主題意識を持つ作品を探している方

コメント

  1. …

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